ファーマシー薬生堂

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ホリスティック的服薬指導のすすめ

ホリスティック的服薬指導のすすめ

我々薬剤師は、一方的な指導を押し付けるのではなく、処方医の意図や、患者の薬や病気に対する考え方、生活環境にまで配慮した柔軟な指導を心掛けなければならない。これは患者の人それぞれの生き方である。人はそれぞれ性格、価値観が全く違う。つまり、人間それぞれが全く異なっている者として取り扱うことによって、その治療効果を発揮する。これをNarrative Based Medicine NBM「物語に基づく医療」言い、現在重要視されている。NBMは個々の患者さんのそれぞれの物語(生き方)に耳を傾けることによって、その症状の個別性に注目し、患者のおかれた状況に共感し、心を通わせることができる。そうすることにより「かかりつけ薬剤師」が成立する。処方薬だけでなく、心を含めた食生活、健康情報、など、患者の生き方に応じた指導をすることによって、患者自身の治癒力を高めることができる。病気を治すのは薬ではなく、患者さん自身であることを理解してもらう。要は「全ては患者さんのために」である。

ただ薬を調製し、知っている限りの薬の知識をフルに使い服薬指導をしているだけでは患者は満足しないし、煩わしく思う。

薬局薬剤師に支持が厚いことで知られている「日経DIクイズ」がある。これは書籍化もされており、内用が示唆に富むものが多いことは確かである。しかし、クイズと同じような患者が来て、同じような質問をされることはまずない。またあったとしても、薬剤師が取るべき対応は決してひとつでない。医療の領域に、決定的な答えなどほとんど存在しない。なにか「先に答えがありき」というクイズ問題が多く、実践形式をとっているが、薬剤師が薬剤師に教えるための患者問答と思えてしょうがない。それはそれとして参考意見として受け止め、それ以外の考え方も同じように勉強し、尊重する必要があると思う。


ホリスティック医学

現代の医療は各科にわかれそれぞれの専門分野がある。しかし本当は何一つ確実にわかっていない。医学、生理学、栄養学、心理学など、全ての学問や理論も、人間で言うなら小学生の域にも達していない。それを明快に割り切った言い方をするから、世の中がおかしくなる。考え方が変われば治療法も変わる。

ホリスティック医学というのがある。人間まるごと。心、身体、命をそっくりそのままとらえる医学である。その中に代替療法がある、代替療法はエビデンスが乏しい、何かうさんくさいなどと言われる。しかしこれは代替療法の責任ではない。「心」や「健康とは何か」を科学は解明していない。解明されていない対象に向かう代替療法に、科学的根拠が乏しいのは、当たり前ことである。

病気を考えるとき、できるだけ多くの視点で見ると言い。とは言っても限りはある。せめて二つの立場から考えてみるのが精一杯だろう。西洋医学も尊重するが、東洋医学も決しておろそかにしない。理論も馬鹿にせず、経験からくる直感も大事にする、といった姿勢である。

現代はデータ優先の医療が行われ、患者さんは医療機関にかかっても納得できる医療を受けていないと感じることが多く見受けられる。
我々薬剤師は学生のころからすべて頭の中で生体や薬物を考えてきた。その為、頭の中で考えることは得意である。だからこそ理論的に考えられないことには、不得意である。
しかし、我々薬剤師は、各科で処方された全ての「薬」と「その人間」を見ることができる。例えば、一人の患者に整形外科の薬、消化器科の薬、循環器科の薬などが処方されたとする。それを全体的に見ると本当にこんなに薬が必要かと思うことがある。また実際の医療現場でも、インフルエンザに対する解熱鎮痛剤、風邪への抗生物質、小児のアトピー性皮膚炎に対するステロイドなどの免疫抑制剤、血清総コレステロール値が220mg/dLを超えたからといって機械的に出されるスタチン、未病状態のメタボリックシンドロームに対する降圧剤や糖尿病治療薬など、本当に必要なのかと疑問を抱きたくなるような処方に遭遇する時がある。処方医と患者の板挟みにあって、時には戸惑い、釈然としない思いを抱えながらも業務を遂行していかなくてはならない。
このような時、患者さんを東洋医学の視点で見てみると答えが解かって来る。

我々薬剤師はとかくEBMに頼りすぎることはしかたがない(科学者だから)が、それを踏まえた上でNBMで補完してほしいと思う。

東洋医学は、まさしくNBMであるからだ。

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