ファーマシー薬生堂

漢方薬、漢方相談なら匝瑳市の漢方薬局、病院に行ってもなかなか良くならない症状、ご相談下さい!(皮膚病、不妊症、クローン病・潰瘍性大腸炎など)

健康とは何か

健康とは何か

みなさんは「健康とは、何だろう?」と考えてみたことがありますか?
否定の「健康とは病気ではない」という言葉ではなく考えてみて下さい。
ここではワイル博士の動的平衡と東洋医学の基本概念から考えて見たいと思います。

ワイル博士の動的平衡

ホリスティック医学の教科書的な本で、アリゾナ大学教授アンドルー・ワイル博士の「ヘルス アンド ヒーリング」という本で、ワイル博士は「ダイナミックな動的平衡」と言っています。「人間を構成し、人間を取り巻くあらゆる要素、力が動的に(これは一時的にですが)平衡状態にあることである」と言っています。つまり人間も自然の一部であるということも言っています。動的平衡というのはわかりづらいかもしれませんが、アンモニア水は気体のアンモニア(NH3)と水で作ります。
 NH3+H2O=NH4+OH この中には、水分子以外にNH3、アンモニウムイオン、水酸イオンの4つが存在している。平衡になると濃度が一定だが静的状態になったわけではないのです。順反応と逆反応が等速で起こり絶えず分解、再生しています。見かけは静的だが、たゆまぬ変化を秘めた化学的平衡です。これと同じように人間の体も平衡状態をたもとうとします。例えば、今日は朝から頭痛、次の日は倦怠感、眠れない、かゆい、次の日は指にけがをしたなど、軽いものは覚えていません。そしてその位では病院に行きません。中にはすぐ病院に駆け込む神経質な人もいますが。つまり、人間は日常生活におけるさまざまなストレスの変化に心身を適応させて生きています。例えば、症状が深刻で苦痛を伴うものであっても、体が新しい条件に合せて再調整されています。単なる一時的な局面にしかすぎません。そして病気と認識した時から病気になります。さらに不安や、怒りや、罪の意識は、次の平衡状態に到達しようとする過程の妨げになります。従って、ワイル博士は健康と病気の十大原理の中で次のように言っています。

  • 完璧な健康は達成できない。
  • 病気になってもだいじょうぶ。病気に意味があるのではなく、ただ病気があるだけである。体の治癒力を妨げるもの、それは病気になったことに対する怒りや罪の意識である。
  • 体には自然治癒力があります。平衡を取り戻そうとする反応、体の恒常性を維持しようとする反応です。つまり体の全ての反応は生体防御に働きます。体のバランス、体の治癒力を妨げる大きなものそれがストレスです。
  • 病気の作因は病気の原因ではない。ちょっとわかりづらいのですが、例えば、細菌、ウイルスは病気の作因である、(直接の原因ではない)さまざまな理由で発病しない人はたくさんいます。例えば、ある実験があります。風邪のウイルスの培養液を何人かの人の鼻に塗布します(その人たちはそれを風邪ウイルスの培養液であることは知らない)、そうして風邪をひく人はたったの12%であったと言うことです。従って、隣に風邪をひいた人がいて、ああ、うつっちゃうなと思う人はうつります。つまり、作因は単に、危害を加えるチャンス待ち受けているにすぎない。そうして考えると病気の真の原因は内部にある。つまり環境と平衡を保っていれば、相互作用してもめったなことで発病しない。この平衡を保とうとしている体の反応が症状です。例えば風邪の場合、みなさん御存じのように、発熱、鼻水、のどの痛み、せきなどは治そうとしている反応ですよね。従って、真の原因は内部にある以上。
  • あらゆる病気は心身相関の病気である。これは、心と身体はきり離せないためです。
  • 病気には必ず軽微な初期症状があると言っています。(これに気づく事が重要です)

東洋医学の基本理論

人間は何も特別なものではなく、他の動物や植物などと同じように、自然の中の一つの構成要因にすぎない。人間は生きるために、自然界の植物や動物を食べる。そして人間の食べた後の排泄物は、自然界の動物や植物を育てる。
このように、人間は自然の循環の中で生きているのであり、食べることが生きるために必要ならば、人間も他の生物と同じように、自然、環境の条件に従って生きるのが、健康を維持していくために必要である。従って、環境とのバランスをどのように取るかが重要になります。このような考えが東洋思想の原点で、中国の古代の人たちが数々経験してきた事実を、自然界に起こるいろいろな現象を通して分類整理し、後世の人々に伝えようとして作り出された体系が、陰陽五行説である。
宇宙のあらゆる存在は全て陰と陽の二つに分かれており、万物の存在や現象は、全て陰と陽の変化によって生ずると考えられた。陰と陽はお互い対立しながらも、同時にまた依存する関係にあると考えた。さらに陰と陽で説明つかない所を補足し、より良い体系へと展開させるために、五行説が考えだされた。そして人間個人の体質を判別する為、実型、虚型、熱型、寒型に分け、人体を五つの臓器とそれにつらなる五つの器官に分け、そして人体を巡っている基本物質に気、血、水の三つの要素があるとした。さらに治療のため考えられた器官、三焦(飲食物を消化し、それを気、血、水にして全身に巡らせる働きがあり、上、中、下の三つがある)を入れて五臓六腑とした。
すなわち、陰陽五行説の五つの元素、木、火、土、金、水と人間の身体の臓器、器官の分類は重要で、それらは陰と陽のように互いに調和しバランスを取り合っています。また、人間を構成している基本物質の気、血、水の中の「気」の概念は、中国では物質的な面と功能をさします。気は食物を中心とする体内の各種の微量物質によって作られ、身体のあらゆる機能は気によって作動し、生命活動をなすエネルギー代謝を含む考え方である。日本での「気」の概念はそれよりは、むしろ精神的な心のエネルギーとしてとらえています。
この気、血、水がさまざまな原因によって病的な状態になったときが、東洋医学がいうところの「未病」で、この状態では症状すら自覚していません。従って、健康を維持していくためには環境とのバランスをとっていかなければなりません。ここでいう環境というのは広い意味があって、もちろん暑い、寒い、うっとうしい、など気候の影響や、肉体労働における疲れる、きつい、つらいなどもあります。また、その環境での食物連鎖による栄養のバランスも重要です。現代では最も影響される環境(人間だから仕方がないのですが)に精神的ストレスがあります。つまり精神的ストレスとのバランスをとることが最も重要になります。

考え方として大事なことは、体の全ての反応は、環境やストレスから自分の体を守るために働くということです。現時点で必要だから起るのです。例えばコレステロールも必要だから増えるのです。血圧もその人にとって、その状態を維持していくには必要なのです。東洋医学でも人間は環境の一部です。
このように精神神経免疫学によって、病気の本質がわかってきましたが、大事なことは臨床にどう生かしていくかということです。本来、痛みに対しては、(COX阻害により)プロスタグランディンの生成を妨げるより、βエンドルフィンを放出させるほうが、痛みを抑える力が強いのです。しかし、不安や恐怖、痛みや苦しみに対して、脳は体の治癒力を高めようとはせず、外部からの脅威に備えようと反応します。進化の結果、それ以上の痛みの予防(恐怖のため)を最優先します。脳が戦闘待機に入り、回復があとまわしにされると、ストレスホルモンが血液中に放出され、呼吸、血圧、心拍数、血糖などを押し上げます。こうした身体の変化がさらに、回復を遅らせます。

実際の例を紹介します。私は痛みの場合、「今はその薬(痛み止め)が必要なのですよ、その薬に頼ってください、何も一生飲むわけではないのですから。」と言って痛み、恐怖のストレスを取ることを優先させます。そしてそれから原因(この場合怒りの感情)を考えます。
例えば、「ぎっくり腰」や「腰痛」の場合、みんなすぐに薬局や病院にいきませんよね、すこし安静にしていれば治ると思い、何日か経ってから来ます。どうしようもなくなってからくるのですよね、本当は変だなと思ったらすぐ、鎮痛剤を飲めば、3日位でよくなるのに、「変だな」くらいの時です、軽い痛みくらいの時がちょうどいいのです。薬はあまり飲みたくないなどと言って、湿布薬などを貼っている人もいるが、私は早く鎮痛剤を飲んで痛みを忘れさせた方がいいと思います。そうしないと、痛みという恐怖の記憶が長くインプットされ、また繰り返す可能性があります。「私は腰が弱いから」だとか、「腰痛持ちだから」などになっちゃいます。あの時は何でもなかったと、思う方がいいのです。痛みの記憶(恐怖)が長く残らないうちにです。

結論
「健康」とは、人間を取り巻く環境と人間を構成するあらゆる要素がダイナミックに、かつ調和的に平衡状態にあることである。
つまり、ひとりひとりの環境と心(意識・感情)と身体がある程度のバランスをとっている状態である。

店舗情報

相談薬局

ファーマシー薬生堂(やくせいどう)

〒289-2141
千葉県匝瑳市八日市場ハ962-5
 ショッピングセンターチャオ2階

TEL. 0479-73-7277
FAX. 0479-73-7278

営業時間:
平日 09:00~18:00
土曜 09:00~15:00
休業日 日曜・祝日・及び不定休

事業内容:
健康相談 漢方薬、医薬品、健康食品等の販売、自家製剤・漢方薬の製造・販売、処方箋調剤(保険調剤)

諦めずに、まずご相談ください。

TOP