このページは、心と身体の関係について、私が日頃考えて来たことや、参考にしたことを思いつくがままに書き綴ったものです。
心と身体
- 精神神経免疫学の研究により、免疫系が神経支配を受けている事がわかってきたが、重要なことは、臨床にどう生かしていくかである。つまり、症状がでた患者にどのように認識させ、治癒させるかである。
- 病院は病気を和らげ、管理しているだけで(管理できないものが多いが)、健康を高めるためのものではない。
- 医師の仕事は診断で、診断が早い人を名医と言い、診断が決まれば自動的に治療法が決まる。これは保健制度のためである。真の名医は、患者に不安を与えないで、心の力を知っているひとである。
- 現代医学の限界(私の先輩(医師)からのメールより)
現在の医療の中で、医者は一番治療効果の上がらない状況で、一生懸命に治療をしている様に思われてなりません。医者の一言で、どれだけ患者さんが緊張し、身体の血の巡りを悪くしているか。医者はそれに気が付かずに治療をしています。4年前に分かった事ですが、循環器の医者として20年以上の経験を積んできても、見たことの無い身体の反応(医学の常識と正反対の反応)を見てしまいました。患者さんの笑顔がどれだけ大切か、病院の中で緊張している患者さんしか、医者としては見る機会が無いのです。
決して医者が悪い訳ではありません。医者も頑張っているけれど、世界が狭いことに気が付かない事が、寂しい涯りです。
医学は科学であり、基礎医学(観察)と臨床医学(治療)に分かれています。
観察と治療が一つになれば良いのですが、治療方法を科学的に構成しようと思うと、科学的思考の根底は統計学になります。統計学の基本は『母集団が一定である』という事になりますが、人の心を数値化する事は出来ません。例え数値化出来た(?)としても、心と同様に絶えず変化する指標の下では、統計学は困難になるので、医学が科学的である為には、心を無視する以外に方法は無いのです。それが医学の限界だと思います。しかし、決して医者であることを放棄した訳ではありません。
病気は生活の中の、ホンの一部なのですから。 - 医学教育は高度に技術的で専門的だが、もとはといえば人間の他の活動と同じで、経験を集め、その経験から説明とパターンを整えただけで、このパターンが今度はパターンを作る人(一般の人たち)の教育に使われ、それはあっという間に法則になる。
- 人は、自分が経験できないこと(経験したことのないこと)を想像するのは不可能である。科学は人の尺度とかけ離れた尺度で存在するものを、五感を通じて得た情報で、自分の尺度で説明しているにすぎない。従って、理解(共感)してもらうには、その人の経験してきたことに基づいて、そこから想像を発展させていかなければならない。
- 量子力学的に言えば、私達は宇宙の隅々から集められた原子や分子の流れる川である。つまり「同じ川には二度と入れない」(川は常に流れている)
- アユルベーダ医師は、患者の病気よりも患者自身を形作っている経験に重点をおく。 日常の生活の悲しみ、喜び、心配事など、関係ある経験全てが蓄積されて、やがて隠れた層を形成しそれが病気という形で現れると考える。
- 感覚は、常にニューロンに伝えられている、その強いものを習慣的に「ストレス」という。
- 動的平衡を保とうとしている身体の反応が症状。
- 神経症は心が動的平衡を保てなくなった状態。
- 免疫システムはいかにも見事にできているが、そして同時にいかに壊れやすいか。
- 体のメッセージをいつも聞く。
- 心とは定義できない。いつの時点か、全人格なのか、潜在意識なのか、態度や深い信念なのか
- 病気はすべて頭の中にある。病気に完全に体と生活を、支配されないようにしなければならない。
- 病気との関わり方をかえる。
- 病気のレッテルを貼りかえる。
- 条件反射(癖)から抜け出る。症状がでたら「なるべく知らん顔する」、開き直る。
- 自分でシナリオを作らない。
- 「困ったことは起こらない」本当にそのことは、自分にとって必要(困っているか)かを考える。
- 記憶という亡霊をいかに追い払うか。記憶は隠されるだけで、失われることはできない、従って新しい考え方を植え付ける。
- エーデルマン博士は、記憶が正確に繰り返されることはないと考えています。例えば見慣れた顔でも思い出すたびにどこか違っています。顔そのものでなければ一緒に付いてくる前後関係が、あるときは楽しかったり、あるときは悲しかったりします。ということは、記憶は創造的な作業であるということで、新しいイメージと新しい脳を同時に作り出しています。生涯の経験の一つ一つが脳の組織を変更しています。つまり私達は思考のたびに自分自身を作り直しているのです。
- 人間性格はなかなか変えられないが、行動は変えられる。言葉から変える。
- 脳でストレスの時作られる神経ペプチドが、~でも作られるのです。
- あらゆる病気の症状は、気づきのコントロール下にある。
- ガンがひとりでに治ったら奇跡と言い、骨折が治っても奇跡とは言わない。
- 患者の教育水準が治療を左右する。教育水準が高いほどてごわい。
- 教え込まれた信念の力はあなどれない。壊すことができれば良い。(肯定的な姿勢)
- 我々は一度信念を持ってしまうと、たとえ多様な情報を得てもそれらを客観的に判断できず、その信念を強固にするよう知らず知らずに情報を選択してしまう。かくしてその人の信念は情報を得れば得るほど強固なものとなる。つまり、我々は自分の見たいものを見、聞きたいものを聞くのである。病気や健康食品もそうである。
- 治療に携わる医師なら、患者の「治ろうという意思」がきわめて重要な役割を果していることを知っている。
- 最近の発見で、皮膚細胞にイミプラミン(抗うつ薬)のレセプターがることがわかった。
- 人格の変化により症状が変化する、人格障害者の糖尿病、ジュースアレルギー(心理学者ダニエル・ゴールマン)。その他にも、うるし(植物)の実験などがある。
- どこが悪いかを知るまで、体は何ともなかった。ということがある。
- 「だから何だっていうの」開き直り
- 「~だからしょうがない」すべてを肯定する。
- 雑用の効用(行動療法)
- 偉大なるプラシーボ効果(治療する側も心から信じていなければならない)
- 絶対に効かないという治療法はない、また、絶対に効くという治療法もない。(偉大なるプラシーボ効果)
- 痛みに対しては、COX阻害によりプロスタグランディンの生成を妨げるより、β-エンドルフィンを放出させる方が、痛みを抑える力が強い。
- 「信じたがる脳」心理学者ジェームズ・オールコック。 我々は祖先(三万年前)から「生き延びる」ための行動の習性(遺伝子)を受け継いでいる。脳は五感から入ってくる情報を常に処理しつつ、その情報に基づき、身のまわりで信じられるものを増やしていく。新しい情報が、すでに信じているものと一致すれば、受け入れ、矛盾すれば信じない。そして、この「信じたがる脳」は、それが真実であるかどうかは考慮しない。
- 脳は「パターン」を認識したがる。メリーランド大学教授、物理学者ロバート・L.パーク 我々は五感が反応するもの全てに対して、ついパターンを探そうとする。人はパターンを識別することに大きな喜びを感じる。そして洗練されるにつれ、もっと曖昧なパターンを探そうとする。パターンさがしに夢中になり、実際にはないものを「見た」といってゆずらない人も出てくる。
<参考>
良心的な医者の場合 医者>保証>指示に従う>軽快 医者=回復
先入観>保証>指示>継続>安心(軽快)これの方が楽で効果が出る。 - 直観とは、単純なパターン認識である。
- TMS理論 ニューヨーク医科大学教授 ジョン・E・サーノ博士
腰痛の原因は構造的異常ではない。「緊張性筋炎症候群」:筋肉に炎症があることではなく、痛みを伴う筋肉の生理的変化。腰痛だけでなく、ほとんどの筋肉や腱に現れる。これは抑圧された、無意識下の怒りの等価反応である。抑圧されている感情によって痛みが生じていることの自覚と、その不快な感情に気づくことが、特効薬である。それ以外にも消化器系、循環器系、免疫系、泌尿生殖器系、皮膚疾患などもTMSの等価疾患であると言っている。 - 「腰痛をめぐる常識の嘘」「続・腰痛をめぐる常識の嘘」 福島県立医科大学整形外科教授 菊池臣一 痛みと画像診断の所見は別、神経根がなぜ痛みを引き起こすのか、現在はわかっていない。原因不明なのが腰痛症。今までの化学的根拠があるとされた、腰痛治療法は意味がない。精神的ストレスは、痛みをひどくしたり、軽くしたりする。安静にしていることはよくない。重要なことは、医師と患者の信頼関係(偉大なるプラシーボ効果)。薬物療法では、抗うつ剤が効果を有する。
- 心身症の患者は、自分の感情を認知し表現することが困難な傾向にある。(特に小児や思春期)従って、ストレス(怒り、悲しみ、不安など)を認知しにくく、あたかもストレスを感じていないかのように錯覚しがちである。
- 人は何か不快な感情に会うと、心は認めたくないため心から締めだそうと、無意識レベルで「心の安全装置」が働き自分の心を防御する。しかし、現代のストレス社会では、無意識レベルで「心の安全装置」を働かせなければならないほどの、(心が壊れるほどの)強い恐怖や不安ではない感情も認識できずにいる。しかし感情は認識できなくても、身体は反応して体の中で、物理的、化学的変化は起こっている。
- ラケット感情 「お気に入りの不快な感情」
- フロイトの「病気になる目的は、病気によって何らかの利益を得ようとすることだ」という。例えば、注目される、同情してもらえる、責任や仕事を回避できるなどと、心の葛藤を解決する手段として考えていたようだ。しかし、これは二次的利益で一番の利益は、さまざまな外的・内的苦痛の結果として生じた恐ろしい怒りや耐えがたい感情から注意をそらすことである。どのような病気を選ぶのかは、心理状態の重症度に左右される。激しい感情であれば、それだけ深く抑圧され、それが疾患選択の要因になる可能性は十分ある。(ジョン・E・サーノ博士)
- 無意識下にある怒りやいらいらなどの強い感情が、意識上に浮上する恐れが出てくると、脳は筋肉や神経、腱に血流不足を生じさせる。そうすると痛みやこわばり、しびれ、圧迫感、焼けつく感じ、チクチクする感じ、力が入らない感じなどの症状がでる。つまり脳は痛みなどを発生させて注意をそらし、そういう事態を未然に防ごうとする。(心の防御)
- 無意識の感情は極めて「非理性的」である。だから意識化するのが難しく、人にはあまり言えない。従って、症状が起るプロセスに気づき、いつでも自分に向って言う。具体的に言うと例えば、痛みを感じたら、「痛み出したな何に腹を立てているのだ?」「暮らしや心の問題で今痛みが出るほど腹を立てていることってなんだろう?」とできるだけ具体的に考える。職場や学校でのプレッシャー、家族の問題、お金の問題、友達や恋人との問題、ひょっとしてこれかと思えることは何でも考える。ありとあらゆる角度から自分の生活を見つめ直す。問題の大きい小さいは関係なく、はっきり自覚している問題だけでなく、気づいていない問題がないかどうか推測することが大事。問題が見つかったらそれを二つに分ける。自分で何とかできそうな事と、どうしようもないことに分ける。自分で何とかできそうな事は、何でもいいから自分の出来ることを実行して軌道修正する努力だけでいい。どうしようもない事は、「そんな問題を抱えていたのか、よしよし」と自分に言い聞かせ、自分をなぐさめて、そのまま受け入れる。また自分にご褒美を与えるのも良いかもしれない。
- うつ病患者への対応。必ず治る事を保証する:「うつ病とは、心のエネルギーが行き場を失った状態」。希望を失わずに必ず治るので、ひたすら待つように。どうするかと言うと、励まさない。「頑張って下さい」、は絶対だめ。「頑張らないでください」と言う。アドバイスをしない。運動や、外出、旅行など勧めない。自分の意見を押し付けない。安心させるのみ、ただひたすら話を聞き、自分だけでなくそういう人たちはたくさんいる事を話す。
栄養・排泄
- 人間の身体は全て、C(炭素)、N(窒素)、O(酸素)、H(水素)、それとミネラルからできている。
- アミノ酸、ビタミン、ミネラル、は生命の鎖で全てつながっている。
- ミネラルはバランスが重要、特にCaとMg、NaとK、ZnとCu。
- 化学的性質の類似した微量栄養素は、吸収、輸送、代謝、酵素活性の発現など、いろいろな機能を有するレセプターを共有する。類似した微量栄養素は代替、拮抗の相反する機構を有することを考えて、バランスを取らなければならない。
<参考>
レセプターの役割は、細胞外からの刺激(シグナル)をインプットして、これを増幅修飾したのち細胞内に,第二伝達物質(C-AMP、C-GMP)をアウトプットする。 - 化学構造は同じでも合成品より天然のものが効く。単一抗酸化剤よりは複数抗酸化剤の方が良い。単一抗酸化剤大量使用は逆効果、活性酸素を増加させる。(土佐清水病院院長 丹羽耕三博士)
- 分子矯正栄養学での5大栄養素、タンパク質、ビタミン、ミネラル、熱量素、食物繊維
- 脂肪は筋肉の中だけしか、燃えない。
- 痩せているのにコレステロールだけ高い人。(必要だから高くなる)
- コレステロールの24~30%は腸(食事)から吸収され残りの70%前後は体の中(肝臓)で合成される。
- お酒を飲まないのにγ-GTPだけ高い人。肝臓中の胆汁の流れが悪い。水毒、お腹の冷え。酵素栄養学では体内のアルコール発酵。腸管内での異常発酵。
- 脳の基本的な化学物質は1回の食事で変わってしまうほど変化しやすい(マサチューセッツ工科大学の研究)
- 統合失調症、正確なプロセスは不明だが、セリン > グリシン > ドーパミンと生成される過程で、セリンの代謝が上手くいかないために、不足を補おうとしてドーパミンが過剰生成される。そこでグリシンの補助食品を与えると、ドーパミンのバランスが取り戻された。(アイオワ大学、シャラフィク・ワジリ博士)
- ストレスにより交感神経が刺激されると、リラックスしたいと言う無意識の生体反応がおこるため、てっとり早く副交感神経を刺激しようとします。一番早いのは食べることです。副交感神経は食物が腸管(小腸)を通過される時に刺激される。そして過食になる。
- 病気が原因でSODが低下するのではない、SODの誘導能力が低いから病気になる。(誘導能を高めることが重要)
- なぜSODの医薬品(注射薬)が開発されないのか。
- グルタチオンの医薬品は意味がない。必要な時ほんの少し体内(肝臓)で作られ、少し増えるとすぐ尿に排泄されてしまう。
- 食物繊維
水溶性(難消化性デキストリン)、不溶性(セルロース)食物繊維はリグニンを除いて全て多糖類。多糖類の構造と大きさは、その機能を決める。
リグニン:ベンゼン環に水酸基、メトキシル基が結合した、プロピルベンゼン誘導体を、構成単位とした網状高分子化合物。主に中間層や細胞壁にセルロース、ヘミセルロースと結合して存在し植物体の強化に役立つ。 - 乳酸菌産生多糖体ケフィラン
ケフィランはケフィールから単離された乳酸菌(Lactobacillus kefiranofaciens)が産生する菌体外多糖体であり、抗腫瘍作用や免疫賦活作用を示すことが知られている。また、この多糖体は動物実験で血圧上昇抑制作用、血中のコレステロールや中性脂肪の低減化の効果があることがわかっいる。アラビノガラクタンやケフィランなどは小腸で消化されずに、大腸まで到達する。このように大腸まで到達する食物繊維が、腸内細菌叢を変えたり、腸内細菌により発酵され有益な物質を生産したりする効果も、腸の健康や免疫調節機能を理解する上で重要である。 - 腸内細菌と宿主のかかわりあい。腸管免疫 小腸からの情報が血液にまわる。(パイエル板、腸内細菌叢)
- 腸管関連リンパ組織(GALT)は、パイエル板や孤立リンパ小節から構成され、その他に粘膜固有層や上皮細胞間に多数のリンパ球が存在する。
- ストレスと腸内細菌叢
- 腸内浄化論
腸をきれいにすれば、門脈やリンパ管もきれいにできる。 - 小糖類(オリゴ糖):二糖類(ショ糖、麦芽糖、乳糖)
- エントロピー増大の法則
今日最も強固な自然法則.物体が活動したり変化したりするとエントロピー(あるシステムの乱雑さ)が増える。生命もこの法則には逆らえない。名城大学 槌田敦教授:エントロピーを汚れや、汚れの量と解釈すると解りやすい。つまり生命はエントロピーを捨てながら生きている。捨てるとすれば物にくっつけて捨てるか、熱にくっつけて捨てるしかない。(食事と排泄の大切さ)別の言い方:エントロピーの増大、酸化すること、腐ること。唯一、生命はネゲントロピーに働く、抗酸化。地球も余分なエントロピーを宇宙に捨てている(地球の循環)。現在は環境破壊により、エントロピー増大の急速化が起こっている。 - 高分子タンパク質は腸管を通過する、しないについて。
ワルツァーの実験・ブラウシュニッツキュストナーの実験 - 私の考える老化を防ぐキーポイントは、腸内細菌叢、微量栄養素、安全な水、メラトニン、DHEA(DHEA-S)である。
- 現代医学的に体を温める食物(熱を作り、持続させる食物)。食事にタンパク質を40%以上加える、全て調理した(熱を加えた)、鳥のささみ、温野菜、ゆでたまご、豆腐、魚、ほたて、ハムなどの食物。タンパク質は分解されるのに、胃や肝臓の働きや酵素をたくさん使うため、代謝エネルギーが上がる。その他に、生姜、こしょう、トウガラシ、を調味料として使う。辛いのが苦手な人は、酢を入れる。
- 味覚障害には様々な原因があるが、最も頻度が高いものが亜鉛不足で、その原因は薬剤性味覚障害が多い。原因薬剤が体内の微量元素である亜鉛とキレートを作り、体内の亜鉛が過剰に排泄されるため、二次的に亜鉛欠乏を生じる。特にチオール基(-SH)、カルボキシル基(-COOH)、アミノ基(-NH2)、をもち5員環、6員環キレートを作る構造式を持っている薬剤は注意。循環器疾患用剤、精神神経疾患用剤、抗ガン剤、抗甲状腺剤、痛風治療剤、肝臓疾患治療剤など、200種類以上ある。
- 中性脂肪はHDLと関連していて、中性脂肪が増えればHDLが少なくなる。
- 血液は薄まることはない。通常動脈中はPH7.37~7.43、代謝性アシドーシスはPH 7.35未満、代謝性アルカローシスはPH7.45以上。
- 電界還元水(活性水素=原子状水素)(アルカリイオン水)について。水の電気分解で水の中にできるのは水素分子ガスで、水素分子生成の前にできる原子状水素は電極の金属原子と結合した状態で存在するというのが電気化学分野での常識です。確かに原子状水素も水素分子ラジカルも存在はするが、寿命が短い(マイクロ秒以下)事が知られています。水素原子や水素分子ラジカルが安定だという話は化学の教科書を軒並み書き換える話である。活性酸素の消去効果を証明するのであれば、フリーラジカルの研究者が認めるような手法で測定して結果を示すことが必要である。(お茶の水女子大学 大学院人間文化研究科 富永靖徳)。ちなみによく水素イオンと言われるH+は現存しません。通常、水溶液中では水分子と結合した形でH3O+という状態で存在します。ちなみにこのH3O+をオキソニウムイオンと言います。(H+はプロトン=陽子と言います)また、「クラスター水」というものがありますが、これも同様で水分子のクラスターが不安定すぎて、安定して存在させる事なんて出来ません。
<参考>
高濃度水素溶解精製水 東邦大学薬学部生化学教室 准教授 石神昭人 「高濃度水素溶解精製水はビタミンCが不足したSMP30/GNLノックアウトマウスの脳においてスーパーオキシドの生成を抑制する」 - 栄養状態によって免疫機能が強く影響を受けることが明らかになってきています。栄養不良も栄養過剰とともに生体防御機能を低下させます。必須脂肪酸やアミノ酸、ビタミン、ミネラルが栄養不良でない程度に含まれている上で、適度なカロリー摂取量の制限(低栄養)を行うことによって、外来抗原に対する免疫機能が維持され、病気の発症が抑制され、寿命が延長されることがいろいろな疾患発症モデルで明らかになってきています(マウス)。栄養のうちで、総カロリー摂取量が多いことが最も重要な危険な因子で、次いで脂肪摂取量である(カロリー摂取量はマウスの種類によって異なり、最大効果は自由摂取群の60%前後で認められる)。病気の発症後でも、初期であればカロリー制限により病気の進行は抑えられる。低栄養にすることによって、慢性関節リウマチや全身性エリテマトーデスの患者においても病気の改善が認められることが報告されている。(九州大学大学院医学研究院心身医学教授 久保千春)
その他
- TSH放出ホルモン(TRH)は体のどこにでもある。体がエネルギーを必要とするとき、松果体がTRHに脳下垂体を刺激させ、甲状腺刺激ホルモン(TSH)を産生させ、TSHは甲状腺に働きかけ、甲状腺はカルシトニン、トリヨードチロニン(T3)、チロキシン(T4)、の三種類のホルモンを分泌。T3は細胞により多くのエネルギーを発生させる。メラトニンはT4からT3の分解を促進させる。
- 全く皮膚に常在菌がいないと、ドライスキンになる。
- 血流量(血液の流れる量)を増やす薬はない。あるとすれば、運動と体(深部まで)を温めること、そしてストレスの認識である。
- 量子脳理論
イギリスの量子物理学者のペンローズとアメリカの麻酔学・心理学のハメロフによると(この量子脳理論は、「意識と科学」などの書いてある本にはよく紹介されています)、脳のニューロンの中の微小管どうしは、特殊なタンパク質の枝によってつながっている。そこで量子干渉がおこって次々にニューロンに伝わる。その量子干渉の重ね合わせが時空を(量子重力によって)ゆがませるために、波が自己収縮を起こし、同時に我々の意識の流れを作っている「いま」の事象が生じる。 - 脳の神経細胞一つ一つは同じもので、それ自体は特定の機能を持つわけではないが、それらの細胞がゆるやかに連携することで、記憶などの機能を司る。一つ一つの脳細胞は、タンパク質のブラウン運動を内包していて、その細かな振動が細胞同士で共振することでダイナミックスを生み出していく。(慶応義塾大学、物理学科教授 米沢富美子 理学博士)
- 抗がん剤の使用基準:子供の急性リンパ性白血病、精嚢ガンは7~8割は抗がん剤で完治する。悪性リンパ腫などは2~3割は抗がん剤でコントロールできる。(土佐清水病院院長 丹羽耕三博士)
- 薬物療法では、第一にその薬に効用がなければならない。次に吸収、代謝され、その患部に移行し、そこである程度の濃度を保っていなければならない。その為にはその場所の血流量が増えていなければならない。
- 血流量を増やす薬はない、あるのは血液が固まらないようにする薬や、固まった血液を溶かす薬だけである。
- 夏の冷え(冷たい飲食物、冷房)
人間の体温はいつも一定です。寒い時期は手足の末梢の温度が下がり、体は内臓の温度を保とうとします。そして寒いのであまり冷たいものは摂りません。しかし暑くなると、体は体内の熱を保とうとしないため、内臓の熱が表面に移動してきます。その分内臓の温度が下がり、そこに冷たい飲食物が入るとさらに冷えてきます。また、暑くて汗をうっすらかいても気化熱が生じ、体温がさがります。東洋医学では「夏の冷やしすぎ」が秋から冬にかけて体に冷えの害を起こすと言われています。 - 片頭痛:ある事で脳内の血管の一本が急に収縮すると、防御反応が起こり今度は血管が拡張する。それが神経を圧迫し痛みが生じる。
筋緊張性頭痛:頭皮の筋肉に生じる局所的な虚血によって起る。 - 膀胱炎に対して、病院では水分をたくさんとって尿量を増やし、菌を洗い流すようにと指導される。しかし水分をたくさんとると、体を冷やし膀胱への血流が悪くなり、白血球の膀胱への供給が少なくなり、菌の侵入を防げず膀胱炎の原因になる。また膀胱に尿がたくさんたまると、大腸菌が増えていく(尿の中にはわずかではあるが必ず菌はいる、それを免疫力で抑えている)。このようにして何回も繰り返す。従って、膀胱炎にかかっている時(抗生物質を飲んでいる時)は、温かい生姜湯や温かい黒茶を飲み、症状がなくなってきたら、水分を控え、体を冷やさない、尿を膀胱にためないこと。つまり寒空におしっこを我慢しないことである。